子宮筋腫

子宮筋腫とは?

子宮にコブのような良性の腫瘍ができる病気です。卵巣から出る女性ホルモンにより大きくなります。
コブのできている場所によって、粘膜下筋腫(子宮の内側)、筋層内筋腫(子宮の筋肉の壁の中)、漿膜下筋腫(子宮の外側)に分類されます。1個だけでなく、複数できることが多いです。

子宮筋腫の分類

子宮筋腫の分類

子宮筋腫がある人は多い?

女性の3人に1人は子宮筋腫を持っていると言われています。原因はわかっておらず、予防する方法はありません。健康診断などで子宮筋腫があることを指摘されても、あわてることはありません。小さいものであれば、無症状のことも多く、経過観察で構わない場合も多いです。場所と大きさによって、月経の出血量が多くなる過多月経や不正出血の原因になったりします。月経の出血量が多くて、ナプキンが漏れそうになったりするなどの症状がある人は、出血の原因となる子宮筋腫があるかもしれません。

どんな子宮筋腫があるか知っておく

あらかじめご自身に子宮筋腫があるのか?どんな筋腫をどの場所に持っているのかを知っておくと、症状が出てきたときにあわてずにすみます。日常生活には支障がなくても、妊娠を希望するときにその子宮筋腫が不妊や妊娠中のトラブルの原因になる場合もあります。簡単な超音波検査で、大まかな子宮筋腫の状態のチェックが可能です。必要な方には、さらに詳しい検査を行い、将来への見通しをたてた計画を一緒に考えましょう。

子宮筋腫の治療法

子宮筋腫に対する手術

筋腫だけを取り除いて子宮を温存する子宮筋腫摘出手術と、子宮ごと取り除く子宮全摘術があります。妊娠を将来希望する場合で、妊娠の妨げになるような子宮筋腫がある場合には子宮筋腫摘出術が必要です。子宮筋腫摘出術の場合は、再発の可能性があります。

手術を計画する必要がある方には、時間を確保して選択肢やそれぞれのメリット・デメリットについて個々の患者さんに合わせて説明いたします。その上で適切な医療機関へ紹介いたします。

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当院の医師は長年、子宮内膜症や筋腫に関する診断や手術を専門としてきました。安易な手術を避け、快適な生活を長く続けられるよう尽力しております。分からないことはお気軽にご相談ください。