ピル処方
料金表
-
第一世代
出血量が減りやすく、月経困難症のコントロールに優れている。比較的むくみにくい。
- シンフェーズ
- 2,300円
-
第二世代
不正出血が少なく、消退出血が確認しやすい。ホルモン量は月経周期に近い3段階で変わる。
- トリキュラー
- 2,300円
- アンジュ
- 1,600円
- ラベルフィーユ
- 1,600円
-
第三世代
ホルモンの配合が一相性でPMSにも効きやすい。月経の調整なども行いやすい。男性ホルモンを抑制する効果が強く、ニキビに対して効きやすい。
- マーベロン
- 2,300円
- ファボワール
- 1,600円
ピルの処方に関しては、診察料込みの値段となり初診料及び再診料はかかりません。
ピルについて
ピル(OC=Oral Contraceptivesの略称) は低用量ピル、または低用量経口避妊薬のことで、一般的にピルと呼ばれています。
OCには、合成された少量の2つの女性ホルモン(卵胞ホルモンと黄体ホルモン)が含まれており、内服することで妊娠を防いだり、月経にまつわる様々な症状をコントロールします。
当院では日本で認可されているすべての種類の低用量ピルを扱っています。ピルはその種類によって、出血量や生理にまつわる諸症状に対する効果が少しずつ変わります。患者さま個々の症状に合ったピルを提案いたします。
避妊について
その他のコントロールについて
ピルのメリット
- 安全な避妊方法
- きちんと内服すれば99.8%以上のほぼ確実な避妊効果があります。
- 月経周期の安定
- ピルの内服周期で月経周期が安定するため、予定が立て安くなります。
- 月経に関わる症状の改善
- 月経期間の短縮・月経量の減少・生理痛・月経不順・月経前のイライラの軽減(PMSの治療効果)など、生理にまつわる不快な症状の改善が期待されます。
- ニキビの改善
- 排卵をコントロールすることでホルモン的にも安定します。また、男性ホルモンの産生と働きを抑えるのでニキビや多毛に効果があります。
ピルの副作用
服用開始後のマイナートラブル
月経とは、いわゆる生理のことです。
子宮の内側を覆っている膜を「子宮内膜」といいます。子宮内膜は、卵巣から分泌される卵胞ホルモンのはたらきによって、分厚く増殖します。
卵巣は、だいたい月に1回、排卵(卵細胞を卵巣から排出する現象)を起こします。排卵の後、妊娠が成立しなかった場合、2週間ほどして子宮の内膜が剥がれ落ち、血液と共に出てきます。これが月経の出血です。
- 服用を開始した頃に吐き気、倦怠感、頭痛などが出ることがあります。
多くの方は自然に症状はなくなっていきます。 - 最初の1〜2ヶ月は不正出血を起こすことがありますが、
3周期くらい続けていくと不正出血の頻度はぐんと減っていきます。
血栓症のリスク
ピルの副作用の中でも注意が必要なのは、血栓症(血管の中で血液の塊ができ、血液の流れを止めてしまう病気)です。
ピルに含まれるホルモン量はとても少ないため、発症の頻度は高くありませんが、肥満、喫煙、前兆を伴う片頭痛を持っている方などピルの内服自体が危険因子になる方もおられます。今は、ピル以外にも様々な選択肢が出てきていますので、問診票できちんと申告していただくことが大切です。
特に下記のような症状が出たときは血栓症の兆候の可能性がありますので、すぐに服用を止め、医師にご相談ください。
激しい痛み(aches)が現れたら、すぐに受診を
- abdominal pain
- 激しい腹痛
- chest pain
- 激しい胸痛、息苦しさ、
押しつぶされるような痛み - headache
- 激しい頭痛
- eye/speech problems
- 見えにくい所がある、視野が狭い、
舌のもつれ、失神、けいれん、意識障害 - severe leg pain
- ふくらはぎの痛み、むくみ、押すと痛い、
赤くなっている
LEPについて
LEPも基本的にはOCと同じ成分のピルですが、医師の診断の下に処方される薬となります。 症状にあわせて製剤の種類を選択します。
①子宮内膜症に伴う月経痛の改善
②月経困難症の治療
関連ページ
月経のコントロールは女性のQOL向上に繋がります。ピルは医薬品ですので、まずは服用OKかを診断し、個々の体質やトラブルなどに合わせて処方します。長期間に渡って服用するものですので、患者様ご自身が納得して選択できるよう、丁寧に説明いたします。